高校受験します

試しにな。
なんか都立の問題が手元に来たので、せっかくだし解いてみようかと。


さーてさっそく見て参りましょう。
懐かしい課目が並んでおります。


絶対の自信がある、数学。
中学レベルなら楽勝、英語。
できなきゃヤバい、国語。
もう忘れちまった、理科。
昔から自信ない、社会。


五百点満点だから、
とりあえず四百五十を目標にしてみるか。
……え、低い?
うるせーよ。
上の三つが百点で、
理科が八十、
社会が七十ってことでね。


んじゃー、
まあとりあえず国語から。


……長文問題が面倒くせえ。
いつもはその何百倍の長さのモノを目にしてるのにね。
小説はともかく、環境の話が読む気しねえ。
著者の言ってることに何かムカついてきて、
その考え方は違うだろとか思っているうちに、
集中力を奪われやる気がなくなる。
だが中学時代に「根気の権化」とまで称されたこの俺、
頑張って最後まで解く。


んで、採点。
一応言葉を使って物作ってる以上、
解けなきゃヤバい、国語は!


……90点?


んん!
久しぶりの学力テストだもんね!
読み損ねくらいあるって、
中途半端な点数でも気にすんなよ俺!
ハイハイ次、
気持ちを立て直すために得意の数学いこう!
こいつは百点取って当たり前だ!で、
俺様はまだ晩メシ前だ!
あー腹減った!


問1にゃあくっだらねえ数式が並ぶ。
はっはー、
楽勝じゃんこんなの。
にしてもルートとか中学で習うんだっけなあ?
まあいいや、
とペンは問2まで楽々サクサク走ります。


……だが、しかし!
ちょうど問3に差し掛かったとき問題が発生!
警報が鳴り響く!
ハーホーハーホー!


「……面倒くせえ」


はい飽きました。
もういいよ、
ていうか少しでいいから寝かせてよ。
ペンを放り投げて、
とりあえず正答と回答を見合わせる。


……問1の時点で、
計算ミスふたつ。


如何に集中力が大事かを思い知って、
次の休みには部屋を受験会場みたく改造してやろうかと思った、
そんな二月下旬の午後十時。
ほんとは「根気の権化」なんて呼ばれたことなんか一度もないもん。
その逆のニュアンスでなら、いっつも呼ばれてるけどね。


メシ食ってE2書こ。


ritsuka