たま本4

さっそく文学フリマで買い漁った本を読んでますが、
さて、
ちょっとなんかもう俺みたいな汚れが手をつけるのも申し訳ないくらい
綺麗な本がありましたのでご紹介や。




なけなしの
恵乃 さん著
【からっぽのまにまに】





たまーに俺の言う「空気」について
これほど分かりやすい例はあるまいて。


例えば、だ。
本質的に汚れてるヤツの言葉は
本質的に汚い。
綺麗な言葉を使うこともできるけど、
それは「綺麗な」汚い言葉。
国会中継でも見てりゃ分かるでしょ?
さらに例えを出せば、
「ありがとう」って思ってない
コンビニの店員の「ありがとう」とか
「どういたしまして」どころか
髪掴んで引きずりまわしたくなるよな?


有名人が着けたアクセサリーブランドが人気になったりするのは、
これに似た力動がある。
言ってみりゃ有名人の空気がアクセサリーに混ざるってね。




ちょっと話は逸れたが、
こちらの本はね。
本質的に、可愛い。




なんやろね。
実際前回の文学フリマでも
他の著作を買わせてもらってたんですが、
そんときから、やたら印象に残ってたんだよな。
何とは言われへんねんけど。





内容について。
天海さんと雨未さん二人の幻想的な短編集。
ボーカロイドの影響を受けている、と著作者さん本人がおっしゃっている通り、
なんかあの声がひどく馴染みそうな、
淡水のなかでふよふよしてるみたいな読感。
日常が重い人、
重力から解放されたい人、
エリック・サティが好きな人とか
おすすめよ。




無垢は死なず。




……こういうの書くたびに思うんだけど、
俺、
紹介下手。




技術的なとこがどう、とかならいいけど
俺、そういうので読まないからなあ。
ほらほら、
絵を見たときに
○○が○○を見事に表現している、
とかさあ。
評論家ならまだしも、
何か違う気がしない?
絵を総合的に見たときの心の震えが本質っしょ?
だからね。




んじゃー紹介とかすんなよって話か。
うるせーやい。


ritsuka