ダッシュ

してるオネーサンがおりました。
あるところに。
ていうか、さっき。


で、見てて思ったんだけど。
あの女性の前腕を肘より上げずに振る走り方って、
『女性此処に在りき』って感じで
なんか目を惹かれるよね。
俺だけ?
いや、
短距離ランナーみたく
ハイスピードで腕振って
髪振り乱して
ごっつい膝上げて走ってても、
それはそれで面白いから凝視するけどさ。
何でだろうね。
……考察してみる。


例えば俺なんかがあの走り方したら、
たぶんすれ違う誰かにダブルラリアットされるくらい
キモイと思うんだ。
でも女性だとラリアットされない。
つまり俺は許されず、
女性は許されている。


許す……誰が許してんだ?
それは他者だ。
許す許さないの理由は?
男性『らしく』ないから、女性『らしい』から。
『らしい』って何だ?
常識、すなわちある『場』における価値観の平均、
すなわち空気に近いということ。


うん、分かりやすい。


彼女は自分の走り方を変だと思ってないし、
それを見ている他者(常識)も変だと思ってない。←これ大事
つまり個と全の間に空気的なズレがない。
つまりそれは必然的な動作である。
だから綺麗なんだ。
走り方に限った事じゃなく、
すべてにおいて空気的必然ってのは美しいもんな。
まあ簡単に言うと、
違和感がないから目を惹くっちゅうことだ。
考察終わり。


にしても、
何であんなに急いでたんだろう。
……予想してみる。


1.次の電車に乗らないと遅刻する。
2.昨日会社のトイレでブツを流し忘れてたので、みんなが出社してくる前に処理せねばならない。
3.そうやって俺の目を奪って、ついでに心も泥棒して、ゆくゆくは交際に持ち込もうとしている。


……3で!


3でお願いします!


ritsuka