イカれ

音楽聴いてて、
いろいろジャンルは聴くわけですが、
やっぱり自分のルーツはビジュアル系だなと思う。
特にLUNA SEAの次の世代。
単純にカッコつけてるのが良いわけではなく、ね。


あの貫徹した世界観が。
どこか外れた感じのが。
良い。
好きだの振られただの、
恋愛をダイレクトに唄ってるのはあんまり好きじゃない。
惹かれるのは例えばストーカーが主体の唄だったり、
売春がテーマの唄だったり、
父娘レイプの唄だったり。


当然そういうのを生半可に書いてるのは、
無い。
とりあえずヤバそうなテーマでっていう浅はかな、
要は世界観に入ってない、
普通の世界から偏見で書いただけの曲は、
普通のラブソングより数百倍胸くそ悪くなる。
そういうのを書ける人ってのはホントに限られてると思う。
本気でイカれてる人か、
イカれたモノを明晰に見抜き同調できる人だけ。


こないだの文学フリマで即席小説ってのをやってる人がいたので、
イカれた男が普通の街を歩く話」をお願いした。


全然イカれてないな、ってのが感想だった。
インプロヴィゼーションではイメージを偽装する暇がない。
だから著者さんの知ってる『外れ』のイメージがダイレクトに出てくる。
即興でまともにイカれを書くのなら、
自分についたストーカーと茶をしばくぐらいの度量が必要だと思った。


世に言うイカれた事件を明晰に見抜き同調する試みをしてたら、
昔おかんに泣かれたことがあったな。
大事に育てた息子が人の首を斬る感覚を語ってたら、
そりゃ泣くわな。
可哀想に……。


ritsuka