感想

で嬉しいのは、
「読み止まらんかったぜ」
っての。


物語を作ることにおいて、
一気に読めない作品は基本的に駄作だと思ってる。
作品の持つ空気に読者が同調できてないってことだから。


本は読者との会話。
そして物語は講義とは違う。
普通の会話してて相手が、
「聞くの疲れたからちょっと休憩」
ってのはちょっと無いよな。
話してて面白い時ってのは、
気がつけばこんな時間になってた、
って時。
ダウンタウンのフリートークなら一日ぶっ通しでも見れる。
逆に自分が聞き手だったときに、
こっちの顔色も窺わずに好き勝手喋る奴はイラつくよね。
本も一緒。
読者との相互関係を無視したモノに良いモノなんかない。


本の場合は話しながら相手の顔色を窺いながらっていう
アドリブの要素が封じられてるけど、
それは言い訳にならない。
一回性のうちに最後まで導く流れを用意する義務がある。
少なくとも代価を受け取って読んでもらう以上は。


自分、
相手、
その場所の空気、
時間に伴うそれらの変化。
最低でもこの四次元の捉え方が必要。
こっから始点、
引力による傾向性、
確率と分散、
を付加して作品の前提とする。
ガキのころ砂に溝を掘って水を流す遊びをしたけど、
その溝を掘る段階の作業。


そっから水を流して作品にして、
分岐を取捨選択して、
はじめて読者さんに乗ってもらう。
そしてゴール地点で、
「楽しんでいただけましたでしょうか?」


公然の自慰行為が目的なら話は別ですが。


ritsuka