原文


写真は昨日侵入した
自殺でもあったっぽい廃墟なんで関係ないですが、
いつも世話んなってる方の会社の
社報の原稿なんぞを書いております、現在。







いつもは例えば
馬術の法華津選手に感動した」
ってな話を聞いて、
んじゃそれ元ネタに書きましょうか
ってなって、
そっから社報に適したテーマを
元ネタに絡めて展開。
少しばかり作業の階層がありますが、
今回はあらかじめ原案と原稿を用意されてたので、
そこにテーマ軸の調整だの
文章の手直しだので終わります。
だから厳密に言えば
足し引きはあっても書いてはない。







で、
人の文章の添削が苦手。







なんでかっていうと、
例えば文法が間違ってたりして
いわゆる定型になっていなくても、
それが味だと思って
書き直したくなくなっちゃうから。







こないだ編集会議で読んだ話。
爺さま婆さまにインタビューなんぞを
したことがある方は分かると思いますが、
おんなじ話を何回もされるのね。
で、
それをそのまま文章にすると
定型には不適合です、と。
でもそれをそのまま文章にすることで
その場の空気感(味)が出たりします、と。







どこまでそのままにして
定型を成り立たせるかってとこが
編集する側のセンスかと思いますが、
ワタクシそのセンスが限りなくゼロです。
空気感しか眼中にありません。







……いや、
自分の本じゃないんで
ちゃんとやりますけど。
なんかねー、
書いてある文消して自分の文差し込むとき
めっちゃ寂しいんだよね……。
なんつーか、
馴染みの古家が潰れて現代風の新居が建つ感じ。
しかもそれを自分の手でやる感じ。
さらには下手に部分だけ変えると
一部分だけ張り替えた廊下みたいになるので、
やっぱりバランス的に全体の調整が必要になる。
だからもう
「そのまま出しちゃおうぜ」
って思っちゃう。
自分の本じゃないんで
ちゃんとやりますけど。







昔、
厩舎の前に(たぶん)捨てられてた
(たぶん)ゴミチャリを
(たぶん)通行人に愕然とされながら
大木槌でベコベコにブチ壊して
邪魔にならないようにコンパクトにするのは
おおいに楽しんでおりましたが、
文章の解体はやっぱり苦手です。