菩提の匣

その匣の中には災いが満ちていた。
疫病、悲嘆、欠乏、犯罪……
開けてはならぬ匣を開けたとき、
それらは世界に解き放たれた。






世界を覆った災厄は人々を苦しめた。
魂は穢れ言葉は窶れ、
幸福であった筈の生を
長く辛い業へと変貌させたのである。






しかし。
蓋を閉められた匣の中に
残されたものがあった。
もう一度この匣が開けられたとき、
それは暗雲の如く空に渦巻く災厄に
一筋の光明を射すことだろう。







そして来たる9月29日、
ついにもう一度蓋が開く。
災厄を吐き出した
その匣の中に残ったものとは、
――ある物語を記した本であった。








その匣の名は、
『菩提の匣』。











セールワゴンとも言います。










つまり本の杜限定で
EYES OF THE MARKの本の
セールやっちゃうよって話。







匣に入ってんのは
アラキボデー『以外の』ラインの
ウチの本。
すなわち
FEATHERSとDEADLY FEATHERSの本。
値段は一律ワンコイン100円。
売れた分だけ赤字になるという
災厄な企画です。
絶版になった本や
EVANESCENT ALICEの二軍も
入ってたりなかったり。







匣は何時閉まるか分かりません。
中身がからっぽになるか、
飽きたら閉めます。
あと何かしらの悪意を察知した場合は
本を手に取ろうとした瞬間に閉めます。
勢いよく。







どうぞよろしく。









アラキボデーの本も買ってね。