collaborate

孕んだ姉貴がぼちぼち新しい生命をFALL OUTするということで、
ベビーカーを買って寄こせと強請ってきました。
困ったものです。


ところでですね。
よくモノ創りの場面において
「コラボレート」って耳にしますが、
これってなんだと思いますか?


「collaboration」を直訳してみたら
1.共同、協力、共同制作。
2.合作、共同制作品。
3.(敵への)協力、同調。
だそうな。


つまりモノ創りにおいて「コラボレートする」ということは、
複数の個人・団体が「共同で」あるモノを創造すること。


ある作品において
「コラボレート」を価値として主張するのであれば、
当然ながらその創造されたモノは
コラボレートした個人・団体がそれぞれ単体では決して創造しえないものでなければならない。


ここで簡単な問題です。


ある人が本創ろうと思って、
原稿書いて印刷所に持って行って、
出来たモノを即売会で売りました。


はい、これは著者と印刷所のコラボレートでしょうか。


作者は自分では本にできず、
印刷所は原稿がないと本ができず、
結果互いに単体では創造しえないものなので
コラボレート作品であるといえる。


……んなわきゃねーよな。
はい次。


あるブランドの服のオリジナルに、
他のブランドのプリントを貼り付けました。
これは?


もちろんNO。


ペタンと平面的に張り付けるのはコラボではありません。
パスルみたいにぴったり噛み合うのもコラボではありません。
コラボ作品というのは、
互いの主張が浸食し混ざり合って、
はじめて出来上がる一つのモノ。
赤い液体と青い液体が混ざって紫の液体になるのがコラボです。
赤い紙を誰かが切り貼りして形を整えるのはコラボとは言わないのです。


分かるっしょ?


赤と青の液体の例で言えば、
当然ながら両者の「濃度」によって
完成したときに赤紫か青紫か、
はたまた真の紫か決まります。
そのバランスの喰い合いが面白い。
けれども、


赤が濃すぎるから薄くして……
あ、薄くなりすぎたから青も薄くして……


ってのはつまらないですよね。
もっといい例を出そうか?


『セックス』。


……いや、この例は詳しく書くまい。
その紳士ぶりに定評がある俺。
御想像にお任せ致しますぞ。
ですが、
ひとつだけ言わせて。


へったくそな演技で喘ぐ女優のグダグダAVは
どんなにソイツの身体の造りが良くても
見ててイライラするよなクソッタレ。
「とりあえずアタシが穴貸せばお金くれるんでしょ?」


うむ、やっぱり言わなきゃよかった。
まーコラボ語るなら、
くだらねえ社交辞令はほどほどにして、
とにかく熱くやりましょうよってことで。
駄目なら駄目でいーですから、
お互いにね。




……そういや俺が金出すベビーカーに乗るガキんちょも
姉貴と義兄ちゃんのコラボレートと言えるのか?


ritsuka