ねこ号

さっき深夜徘徊してたら、
雨宿りしてる野良の猫号がいたので、
隣にお邪魔して、
しばらくお喋りに付き合ってもらった。


いつも思うことだけど、
野良ってすごいなあ、と。


俺が後輩に何か注意したとする。
そしたら、
「だって、〜」
て答える。


その言葉を口にされた時点で、
もう俺とソイツとの向かい合いは成立しない。
俺の言葉はソイツじゃなくて、
その「だって」に続く「〜」に流される。
「〜」をソイツが動機として理解して、
自身の責任にまで昇華してる場合はいいけどさ。


野良のヤツらは「だって」って言わない。
すべての行動が全部自身の責任、
ひいては生命に直結してる。
そういうとこが命に対してリアルだよな。
かっこいいよ。


なのでたびたび壁にぶち当たるたび、
「野良ならどうするだろう」
って考える。
そしたらたいていの場合、
自分の甘さが原因と分かるので、
その甘さを取り除く。
壁なんかなかったことに気付く。


「だって」は続く「〜」で相手を納得させれない時には、
使ってはいけない。
ですよね、ねこ号さん。


ritsuka